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夢のようなAnalogfish

2020年1月19日、『5周年よしフェス』の撮影に入った。

“5周年”という響きに手放しの祝意が湧き、撮影の話に乗っからせてもらった。

場所は『ぱーく』という、Zine即売会なども開かれる素敵なライブハウス。通り沿いの階段を降りていったらガラス越しに会場が見えるのがとても好き。フードはIMAGINEさんが提供。天むすの概念が覆った。対バンには『sayonarablue』と『トールコール』が。宮崎にはこんなに良質なバンドがあるんだよ貴様ら、と声を大にして言いたくなる。

 

アナログフィッシュ。

 

あの『Analogfish』が宮崎の街中でライブをした。

 

すごいことだと思う。奇跡的なことだと思う。でもこの奇跡は降って湧いたものでなくって、人間の努力から生まれたものなんだから、そっちの方がすごいことだ。

主催のよしのさんに抱いた尊敬の念の重さで地面に埋まりそうだった。

よくも呼んでくれたな、と、スピーカーの真下でしゃがみながら思っていた。縁もゆかりもないはずの土地に、縁が生まれたのだから、本当にすごい。

 

音楽に救われて生きてきた部類なのでぼくというにんげんは、こんな音楽体験が宮崎で出来ることがどれほど貴重なのか、痛いほど分かる。

東京行ったり、大阪行ったり、福岡行ったり、行ったり来たり、好きなミュージシャンのライブを見るのに交通費も旅費も時間も注ぎ込んできたから、分かりすぎるほど分かる。

 

宮崎まで来て、ライブをしてくれた。

アナログフィッシュが。

 

しかも、とんでもなく最高のライブ。

なんて良い夜なんだろうと思った。まじりけなく純粋に良い夜だった。

 

好きなバンドの撮影ができたこと、少しだけお話できたこと、ベースボーカルの佐々木さんに「健太郎さんと呼んでいいですか」とわけのわからないことを言ったのに笑顔で快諾してもらえたこと、メンバー同士で花をくわえて撮影会しているのを遠くから眺めて悦に浸ったこと、思い出したらキリがない。

 

一生の思い出になる夜。

 

ありがとうございましたとしか言えない。

 

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よしフェスさんのホームページもぜひ。